倍増
三井の場合は、従来からの重工業基盤の弱さから、そこへの進出は人材その他多くの瞼路が存在したが、傍系会社の位置にあった日本製鋼所および芝浦製作所が先達を担い、12年までに資本金をそれぞれ倍増、四倍増した。
それに続いて三井鉱山に付属する三池染料工業所の火薬および化学兵器生産への転換、東洋高圧の操業開始(10年7月)、物産造船部の独立(12年7月)という具合に、重化学工業への転換が進んだ。
そして、このような財閥の重化学工業への本格的進出は、やがて満州事変が日華事変に拡大し、準戦時経済が戦時経済に転換する過程で、初めに指摘した財閥資本の封鎖性とそれを基礎としたオンライン証券を、根底から掘り崩してしまうのです。